痛みと付き合いながら動き続けるための3つの視点
2026年10月7日
金沢文庫駅徒歩1分のアクティブレスト整骨院です。トレーニングや試合が続く中で、「この痛みくらいなら」と練習を続けていませんか。あるいは、デスクワークの疲れからくる肩や腰の張りを、忙しさにかまけて放置していませんか。今日は、痛みが長引くときの体との向き合い方について、少し踏み込んでお話しします。競技を続けたい方にも、無理なく体を動かし続けたい方にも、共通して役立つ内容です。当院にも、部活動や社会人スポーツを続ける方から、日々座り仕事に追われる方まで、幅広い年代の方が来院されています。
痛みと付き合いながら動き続けるための3つの視点
慢性的な痛みに関するナラティブレビューでは、痛みをどう受け止め、どう対処するかという姿勢そのものが、回復のスピードや質に関わることが整理されています。スポーツや日々のトレーニングに取り組む方にとって、この視点は特に重要です。痛みを闇雲に無視して動き続けても、逆に過剰に恐れて動きを止めすぎても、どちらも回復から遠ざかってしまうことがあるからです。競技レベルを問わず、練習を継続しながら体をどう管理していくかは、多くの方が悩むテーマではないでしょうか。
こんな相談をよくいただきます
来院される方からは、こんなお話をよく伺います。
- 走り出すと膝や股関節に違和感が出るが、痛みが引くとまた同じ強度で練習してしまう
- 一度痛めてから、その部位をかばう動きが染みついてしまった
- デスクワークで座りっぱなしの後、立ち上がると腰が固まって動き出しに時間がかかる
- 「休むと衰える」という焦りから、痛みを我慢して練習を続けてしまう
- 試合が近づくと、痛みへの不安でパフォーマンスが落ちている気がする
痛みそのものよりも、痛みへの向き合い方が、動きの質やパフォーマンスに影響しているケースは少なくありません。特に競技志向の強い方ほど、「休む=遅れる」という感覚が強く、痛みを押し切ってでも練習を優先してしまう傾向があるように感じます。
「痛い=即中断」だけでは根本は変わらない
痛みが出たときに全く動かさなくなると、筋力や柔軟性が落ち、いざ復帰しようとしたときに以前より弱った状態からのスタートになってしまいます。逆に、痛みを無視して同じ強度で動き続けると、体の一部に負担が集中し続け、回復が追いつかなくなることもあります。今回参照した文献でも、痛みへの捉え方や対処の仕方を見直すことが、ケアの設計において重要な視点になると指摘されています。
大切なのは、「動くか、止めるか」の二択ではなく、今の状態でどこまでの負荷なら安全に動けるかを見極めることです。痛みを過度に恐れて避け続けると、その動作自体への苦手意識が強くなり、本来動かせるはずの範囲まで自分で狭めてしまうことがあります。
例えば、一度肉離れを経験した部位を必要以上にかばい続けると、その周辺の筋力低下だけでなく、動かすこと自体への心理的な抵抗が生まれ、復帰後もフルスピードで走ることに躊躇してしまう、というケースをよく目にします。体の状態が回復していても、気持ちの面での「怖さ」が動きを制限してしまうのです。
フォームや練習量に潜む負担
痛みをかばいながら練習を続けていると、フォームが崩れ、本来使うべき筋肉とは違う部分に負担が集中することがあります。例えば、膝の痛みをかばって股関節や足首の使い方が変わり、別の部位にまで違和感が広がるケースも見受けられます。デスクワーカーの方であれば、長時間同じ姿勢を続けることで、特定の筋肉だけが緊張し続け、動き出しの硬さにつながっていることもあります。ご自身の練習量やフォーム、座り方に、無理な偏りが出ていないか振り返ってみてください。特に週末だけ運動量が急増する方や、練習前後のストレッチを省略しがちな方は、体の一部に負担が蓄積しやすい傾向があります。平日はデスクワークで座りっぱなし、週末にまとめて激しく運動するというメリハリの強い生活パターンも、体への負担が偏りやすい要因のひとつです。
そのままにしておくと
痛みへの不安から動きを制限し続けると、筋力や可動域の低下が進み、パフォーマンスの低下だけでなく、再受傷のリスクも高まることがあります。復帰を焦って無理に強度を戻した結果、以前より重い症状で再び来院される方も、残念ながら少なくありません。一度崩れたバランスは、練習を重ねるほど別の部位にも影響を及ぼしていくことがあります。※状態によっては医療機関での検査をおすすめする場合もありますので、腫れや熱感が強い、しびれを伴う、明らかな可動域制限があるといった場合は、早めにご相談ください。自己判断でトレーニングを継続する前に、一度専門家の目で状態を確認しておくことをおすすめします。
当院で行う確認とアプローチ
アクティブレスト整骨院では、まず痛みの経過とともに、どんな動作でどの程度の負荷なら問題ないかを実際の動きの中で確認します。ランニングやジャンプ、しゃがみ込みなど、競技や日常動作に近い形で体の使い方をチェックし、関節の可動域や筋肉の緊張具合を手技で整えていきます。そのうえで、練習強度をどう段階的に上げていくか、フォームのどこを見直すべきかを一緒に考えていきます。
痛みをゼロにしてから動き出すのではなく、痛みと相談しながら少しずつ負荷を戻していくという考え方を大切にしています。焦って元の強度に戻そうとするほど、かえって回復が長引くこともあるため、段階を踏むことをおすすめしています。
具体的には、まずウォーキングやジョギングなど負荷の軽い動作から始め、痛みの出方を確認しながら距離やスピードを少しずつ上げていきます。並行して、フォームの癖を修正するための簡単なエクササイズや、練習前後のセルフケアの方法もお伝えし、同じ痛みを繰り返さないための土台づくりをサポートします。目安となる期間や再開の基準を具体的にお伝えすることで、見通しを持って練習に取り組んでいただけるよう心がけています。
動き続けるための3つの視点
ここまでお話ししてきた内容を踏まえ、最後に、痛みと付き合いながら動き続けるための視点を3つお伝えします。すぐに実践できるものばかりですので、今日から意識してみてください。
- 痛みの強さだけでなく「動きの質」を見る:痛みが同じでも、フォームが崩れていないかを確認しながら練習量を調整しましょう。動画を撮って自分のフォームを客観的に見返すのも有効です。
- 完全に止めるのではなく負荷を調整する:走る距離や強度を落とす、部位を変えたトレーニングに切り替えるなど、動きを完全に止めない工夫が回復を後押しします。上半身を痛めたときに下半身の運動を続けるといった工夫も一例です。
- 不安を我慢せず、早めに相談する:「これくらい平気」と我慢を続けるより、早い段階で体の状態を確認してもらうほうが、結果的に競技復帰も早まることが多いです。違和感を覚えた初期の段階こそ、相談のタイミングとして適しています。
一人で抱えず、まず相談を
痛みを我慢しながら練習を続けるのは、心身ともに大きな負担です。金沢文庫駅周辺で活動されているスポーツ愛好者の方はもちろん、デスクワークの疲れから体が動かしづらくなっている方も、まずは今の状態をお聞かせください。競技復帰やパフォーマンス維持を見据えた体の整え方を、一緒に考えていきます。試合や大会のスケジュールに合わせた通院ペースのご相談も承っておりますので、遠慮なくお申し付けください。
おわりに
痛みは、動きを完全に止める理由にも、我慢して押し切る理由にもなりません。痛みへの向き合い方を見直し、今の体に合った負荷で動き続けることが、長く活動的な毎日を保つ近道です。今日から始められることは、意外と身近なところにあります。まずは自分の痛みとどう向き合っているか、振り返るところから始めてみてください。アクティブレスト整骨院は、そのための伴走を続けてまいります。
参考文献
Pugh C, et al. "Perspectives on Pain: A Narrative Review of Pain Beliefs, Coping, and Clinical Implications." Journal of Pain Research, 2026. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42051754/





