椎間板ヘルニア

上記のようなお悩みをお持ちの方に向けてここでは椎間板ヘルニアについて解説していきます。

お話しの構成としては

の順序で説明していきます！

腰椎椎間板ヘルニアとは、何が原因で起こる？

椎間板ヘルニアとは何なのか？具体的かつ簡単にご説明して参ります。

まず椎間板とは、背骨の骨（椎骨）と背骨の骨（椎骨）の間に入っているクッションのことです。（下図）

この図は体の前側（お腹側が左）、背中側が後です。

背骨のすぐ後ろに太い神経の束が通っているわけですが、この椎間板に損傷が発生し形が変形することでこの神経の束を圧迫してしまうことがあります。

これが、椎間板ヘルニアの状態です。

これを説明するには、椎骨と椎間板を今度は輪切りで見ていきましょう。（下図）

この図は腰椎の椎骨と椎骨の間を切り離して上（頭側）から見た図です。

青いリングが重なったような構造の部分が椎間板で、そこからドロリと外に出ているものがわかるかと思います。

これが椎間板の中にある髄核と呼ばれる核です。

髄核が外に出てくることで、椎間板は変形し神経を圧迫することがあるわけです。

この髄核は、なぜ出てきてしまうのでしょうか？

私はよく枝豆を説明に使います。

指で角度をつけて上下から圧迫すると、枝豆は飛び出してきますよね。

椎間板もただ上下から圧をかけられただけでは髄核は出ませんが、角度がついた状態で上下からの圧迫に耐えられなくなるとヘルニアを起こします。

椎骨の後ろの神経に当たるように髄核が飛び出すのは、前屈みの姿勢の時です。

枝豆理論ですね。

ヘルニアが最も多発すると言われているのは、前屈み姿勢で重いものを持ったり、長時間しゃがんで立ち上がったりする時が多いのはこのためです。

では、前屈みになる機会が多い人は均等にヘルニアになるリスクが高いでしょうか？

実はそうではありません。

下の２つの画像をご覧ください！

この図では、前屈みになり赤い矢印の方向に丸まる力が加わります。

すると、前述の通り椎間板には枝豆の原理が適応されヘルニアのリスクは高まります。

では次の図はどうでしょうか？

こちらも前屈みではありますが、腹圧と言ってお腹に適切に力が加わっている状態です。

お腹に力が適切にかかっているとお腹の内圧が高まります。

内圧が高い状態とは、簡単に言えばお腹の中の水風船が固く強く固まるイメージです。

お腹の中に硬い構造体があればつっかえ棒となり、丸まる力がとあるところで自動的にストップしますよね。

つまり、お腹に力が入っていてお腹の内圧が高いと丸まる範囲が制限ができるため、ヘルニアにはならなくなるわけです。

これは予防の観点ですが、改善もここに通じてきます。

お腹の力が適切に入ることが大切であるわけなので、よくする上でやらなくてはならないのはお腹の力を入れづらくしてしまっている要素の除外です。

詳しく説明するとかなり難しい話になってしまうので結論だけお話しすると

がとても大切となります。

いかがでしたでしょうか？

椎間板ヘルニアについて書いていきました。

皆様のお役に立てれば幸いです♪