捻挫

このようなお悩みはありませんか?
捻挫のイラスト
  1. スポーツで突き指をしてしまった
  2. つまずいて足首を捻ってしまった
  3. 朝起きたら首を寝違えてしまった
  4. 何度も捻っているので癖になっている
  5. 捻挫は良くするので放置しがち

上記のようなお悩みに心当たりはありませんか?

このような方に向けてここでは捻挫についてお話ししていきますね。

話の構成としては

  1. 【スピード勝負!】捻挫をしてしまったら、まずご自身でしてほしいこと
  2. 接骨院での処置と施術は何をする?

の順で説明して参ります。

【スピード勝負!】捻挫をしてしまったら、まずご自身でしてほしいこと

捻挫をしてしまったら、「放っておけば良くなる」と甘く見ずに、整骨院や整形外科に行かれることをお勧めします。

理由は後述しますが、簡単に言えば後遺症を最小限にするためです。

しかし、捻挫をしたからといって、すぐに施術を受けに行ける方ばかりではないと思います。

ここで、まずは自分でこの処置をした上で施術に来ていただけると、最も効率的に最短ルートで良くすることができる!という初期処置をお伝えしておきます。

捻挫や急性外傷は初期処置のスピードが超重要です!

①安静

まずは当たり前ですが、痛めた箇所は、安静を保ちましょう。

捻挫とは靭帯の損傷です。

靭帯が伸びるという表現をよく聞きますが、靭帯という組織はゴムというより、紐のような組織で伸縮作用はありませんので、伸びませんし縮みません。

捻挫は、人体が伸びた状態ではなく、部分的もしくは完全にちぎれた状態です。

安静が保てずにそのままスポーツを続けてしまったり、放置してしまうと、ちぎれた靭帯は修復できる時期を逃してしまい、関節の安定性が失われてしまうこともあります。(これが最悪です。)

人の体は賢くできており、怪我をしてから72時間は炎症期という修復超ボーナスタイムがあります。

その後の2週間もボーナスタイムです。

ここを逃して長引かせると、良くなる速度はどんどん落ちていきます。

まずは、痛めた箇所の安静を徹底しましょう。

②冷却

痛めた箇所を、15分冷やして15分休むを3セット繰り返しましょう

この冷却は諸説ありますが、代謝を下げるためではなく、むしろ冷やしてから通常温度に戻る際に温度の反動で血流量を増やして、栄養物質の運搬を促進し、代謝を上げるために選択されることが増えてきました。

痛めた直後と、日常生活で再度痛む動きを強いられた後などは行えるとベストです。

③圧迫

ここは①の「安静」にもつながるところですが、圧迫を行うことで組織の密度と内圧を高めて安定性を上げましょう。

また、腫れの位置のコントロールを行うという意味合いもあります。

テーピングや包帯を巻ける人が周りにいれば、巻いてもらいましょう。

ただし強く圧迫しすぎて、痺れてきた、痛くなってきた場合はすぐに固定を外しましょう。

あくまでも最優先は、血流量です。

④挙上

心臓より高い位置に、痛めた箇所を上げましょう。

炎症によって血液をどんどん損傷箇所に送り込んでいるので、汚れた血液や仕事をした後の血液は速やかに撤退してもらいましょう。

結果的に、綺麗で栄養のある血液を送り込むスペースができ、組織修復に有利になります。

腕や脚などの捻挫であれば少し高くして寝るなどの工夫ができるとベストです。

この安静(REST)冷却(ICING)圧迫(COMPRESSION)挙上(ELEVATION)を頭文字をとってRICE処置とよび、スポーツ現場や治療現場では多用される基本的な処置です。

整骨院での処置と施術は何をする?

整骨院では、上記RICE処置の徹底に加えて、

①正確な検査とヒアリングの実施

痛めた靭帯、筋肉と重症度を正確に把握します。

捻挫もステージによって対処が変わりますので、当院では検査を大切にしております。

②プロのテーピングや包帯固定

テーピング

72時間の超ゴールデンタイムと2週間のゴールデンタイムを最大限に活用して最短ルートで良くするために、腫れのコントロール(どこに栄養を送りたいか、どこに浮腫を作りたくないか)を考慮しながら最適な固定をいたします。

③超音波による細胞代謝の促進

超音波を発生させる物理療法器具が、捻挫や骨折などの組織損傷に有効とされています。

細胞を微細振動させることで局所の温度を上げ、代謝を促進し、栄養物質と老廃物の交換を活性化します。

当院にも完備しております。

④修復靭帯の方向性づけ

2週間の炎症期が終わり、靭帯の修復が進んでくるとリモデリング期という時期が訪れます。

この時期は、簡単に言えば靭帯の赤ちゃんのような組織ができてくるのですが、まだ赤ちゃんなので自分がどのような方向のストレスに対処するために作り出されたかを、わかっていません。

早期から赤ちゃん靭帯の教育を行うことで、より強固で再発しづらい靭帯にしていきます。

⑤痛みや違和感を残さないための運動指導

膝の検査

捻挫の恐ろしいところは、局所の炎症だけではありません。

関節の不安定性や、痛みをカバーするためについてしまう無意識の癖がついてしまうと厄介なのです。

当院の施術では、組織の修復を確認した後、このような癖も含めて良くなっているか確認します。

必要な場合には運動やリハビリもとり入れつつ施術を進めていきます。

癖も痛みも違和感も残さないよう、全力を尽くします。

⑥固定期間もしくは痛みによって動作制限されていた筋肉の再活性化

施術

筋肉は体を動かすために存在している構造なので、動かさないと不具合が出てきます。

具体的には、筋肉の不動(長期間適切に動かさない事による代謝、栄養状態の悪化)→廃用症(低栄養状態による省エネモードのようなもの。受容器や神経系の機能に制限)→神経症や拘縮、線維化。というように進んでいきます。

捻挫であっても、長期間痛みで運動制限や固定で動作の制限があれば不動、廃用症に足を踏み入れやすいわけです。

別の記事でも詳しく書いていますが、私たちは緩めるだけではありません。

賦活といって、特定の狙った筋肉を活性化させたり、代謝状態をよくする技を持っています。

捻挫は炎症をおさめて終了ではなく、不動部位や廃用症をとりきってこそ、完全に良くしたといえると考えています。

まとめ

いかがでしたか?

捻挫についての解説が皆様のお役に立てれば幸いです。

お近くの方はお気軽にご相談くださいませ!