外反母趾

このようなお悩みはありませんか?
外反母趾のイラスト
  1. 足の親指の形が変わってきた気がする
  2. 歩くと親指の付け根が靴と擦れて痛い
  3. 扁平足やO脚、X脚がある
  4. 痛みなどはないが足の形が気になる

上記のようなお悩みの方に向けて、ここでは外反母趾について説明して参ります。

外反母趾は、形だけの問題ではなく、体全体の動作やバランスにも大きく影響を及ぼす以外と侮れない状態です。

ここでは

  1. 外反母趾って何?
  2. 外反母趾をよくした方が良い理由とは?

の手順でお話ししていきます。

外反母趾って何?

外反母趾とは、足の親指の骨の付け根が出っぱってくることで、親指自体が内側に向いているような変形をしてくる状態です。(書いていてめっちゃ分かりづらかったので、図にしました笑)

親指が、突然内側向いてくる病ではないんです。

では、なぜこの図①の部分が出っぱってくるのか?

それも分かりやすく図にして見ました。

こちらです!

使っている言葉は、分かりづらいと思いますので解説します。

この2本の足は、どちらも右脚を後ろから見ているわけですが、どちらの足もその右下の足の形と対応しています。

実は、足の形には誰しも2種類の形態があり、固い足モードと柔らかい足モードが存在します。

そしてそ、のモードを切り替えているのは足の裏ではなく、距骨下関節と呼ばれる関節で、この図に赤いマークをされている距骨と、青いマークをされている踵骨から成り立つ関節です。

見ていただけるとわかるように、この距骨に対して踵骨が内側に倒れるか、外側に倒れるかによって足の形のモードが切り替わるわけですが、この部分もまた分かりづらいので言い換えましょう。

柔らかい足に切り替わる動作は、簡単に説明すると以下のような動作です。

  • 股関節が内巻きになる動作
  • 膝が内側に倒れる動作

が、これに該当し、扁平足、内股、膝の変形(X脚)の要素があると、これらは発生しやすくなる(親指の踏ん張りが弱くなるため)ため、柔らかい足に偏りすぎてしまう要因となります。

反対に固い足に切り替わる動作は、

  • 股関節が外巻きになる動作
  • 膝が外側に倒れる動作

が該当し、重度のO脚や小指側に体重を乗せすぎてしまう癖のある方で稀に見られます。

ここまでで、足の形は誰しも本来は2種類使い分けていることと、足の形は股関節、膝、足首の形と対応していることが、お分かりいただけたかと思います。

本題に戻りますが、外反母趾とはなんでしょうか?

これは、柔らかい足と固い足の切り替えがうまくいかなくなって、柔らかい足に偏りすぎた状態によって親指の付け根が出っぱってきて、それが常態化したことによって変形してしまったものです。

原因は、先ほどお話しした通り、柔らかい足に切り替わる癖に偏りすぎてしまうことが原因となります。

内股癖、ニーイン癖、扁平足などです。

外反母趾の正体とその解決の糸口が少しづつ見えてきましたね!

足だけにインソールやテーピングをするより、股関節、膝、足首全てにアプローチが必要なわけです(^^)

外反母趾をよくした方が良い理由とは?

捻挫のイラスト

『外反母趾って痛みがなければ放置でもいいんでしょ?別に困ってないし。裸足のときに形が気になるくらいで別に。。』

という方に向けて、危機感を煽るわけではありませんが、外反母趾を放置するリスクについて、お話をしておきましょう。

外反母趾も含めて、足の異常は体にとっては土台の異常ですから、土台が崩れたり変な癖や変形が出れば、上物の機能や形にももちろん影響していきます。

特に、外反母趾変形の後に続いて出てきやすいのが、膝の変形と腰、股関節の不調です。

アスリート(特にバスケットボールが多い印象)で外反母趾があると、膝の重篤な怪我(前十字靭帯損傷など)の確立が大幅に上がるとも報告されています。

外反母趾って本当に良くなるの?

集合写真

結論、半々です。

軽度のものは形、機能ともに良くなります。

重度の変形があるものは機能は良くなるが、形は戻り切らないケースが多いです。(骨は完全に変形すると戻せません。変形も良くできるかのように振る舞うのは誠意的ではないと個人的には思います。)

外反母趾を良くする上で大切なのは

  1. 足に関連する関節(股関節、膝関節、足首)の機能
  2. 足の機能
  3. 足の形態

の順です。

①②が良くなれば、機能上起こりうる問題はかなり軽減できますので、ご相談ください。

ここまでお読みいただきありがとうございます!

この記事が皆様のお役に立てれば幸いです!(^^)