運動が健康に与える影響と適切な取り組み方

2025年03月15日

運動が健康に与える影響と適切な取り組み方

横浜市金沢区金沢文庫駅東口から徒歩1分のアクティブレスト整骨院です。

本日は施術と運動の併用の重要性について解説します。

◇運動の必要性とは?

運動が健康維持に役立つことは広く知られていますが、その理由を深く考えたことはあるでしょうか? 整骨院や医療機関で運動を推奨する背景には、

「血流の促進」「酸素の供給」「糖代謝の改善」「感覚機能の向上」

など、さまざまな生理的要因が関係しています。

本記事では、運動の役割を解説しつつ、適切な運動の選び方や注意点についてお伝えします。

 

⸻ 運動がもたらす主な効果

1. 血流の促進(栄養の循環)

筋肉が収縮と弛緩を繰り返すことでポンプのような働きをし、血液がスムーズに循環します。この血流によって筋肉や周囲の組織に必要な栄養素が運ばれ、回復力が高まります。逆に、長期間使われない筋肉は血流が滞り、代謝が低下し、痛みや違和感の原因になることがあります。

 

2. 酸素の供給とエネルギー生産の向上

運動をすると呼吸が深くなり、体内への酸素供給量が増えます。酸素は 筋肉・神経・脳 など、体のあらゆる組織で不可欠な役割を担っています。特に 脳と神経は酸素の消費量が多い ため、酸素不足は集中力の低下や疲労感につながります。血流が滞ることで酸素の供給が不十分になると、組織がダメージを受ける可能性があるため、運動を通じて血流を促進することが重要です。

 

3. 感覚機能(受容器)の活性化

関節や筋肉には 感覚受容器 というセンサーが存在し、 「体の位置」「関節の角度」「バランス」 などの情報を脳に伝えています。これらのセンサーは、使う頻度が高いほど発達し、逆に運動不足が続くと働きが低下します。 例えば、目を閉じたまま細い平均台の上を歩くのは難しいですよね。これは、視覚情報なしで 体の位置やバランスを正確に把握する能力が低下するため です。関節の受容器がうまく機能しないと、脳へのフィードバックが不十分になり、運動の効率が落ちたり、ケガのリスクが高まったりする可能性があります。

 

4. 糖代謝(耐糖能)の向上

体が糖質をエネルギーとして適切に利用できる能力を 「耐糖能」 といいます。耐糖能が低下すると、食事で摂取した糖が細胞に取り込まれず、血糖値が高くなりやすくなります。これは糖尿病予備軍の状態とも言え、慢性的な疲労や回復力の低下につながる可能性があります。 運動をすることで 筋肉内の糖の利用が活発になり、耐糖能が改善されます。特に 筋肉には「筋グリコーゲン」と呼ばれる糖の貯蔵庫があるため、運動によってこのタンクを使うことで、糖の代謝が促進される のです。

 

⸻ 運動なら何でもいいのか?

運動習慣がない方が 「とにかく動けばいい」 というのは間違いではありませんが、 「どのような運動を選ぶか」 は重要です。 例えば、健康な若年層であれば どんな運動でもメリットがある かもしれませんが、既往歴がある方や高齢者は 運動の種類によってリスクが変わります。

運動の種類と特性

• ベンチプレスと腕立て伏せは似ているようで異なる

• ベンチプレスは 体幹が固定されており、胸の筋肉を集中的に鍛えられる

• 腕立て伏せは 体幹の安定性が求められ、全身の連動性が必要になる

このように、同じように見える運動でも負荷のかかる部位や安定性の違いがあるため、目的に応じた選択が必要です。

 

⸻ 特定の運動に偏るリスク

運動を続けると、その動作に適応しやすくなりますが 特化しすぎることでケガのリスクが増える こともあります。 例えば、テニスを始めたばかりの人が、楽しさを感じて頻繁にプレーするようになると 同じ動作の繰り返しによって膝や肘に負担がかかり、痛みが発生する ことがあります。これは「特化の弊害」とも言えます。 健康維持のための運動では、 一部の筋肉だけでなく、全身のバランスを考慮したトレーニングを取り入れること が重要です。

 

⸻ 適切な運動を選ぶポイント

1. 炎症や痛みがある場合は運動を控える

痛みや腫れ、内出血がある場合は、無理に運動をせず、適切なケアを優先しましょう。

2. 安定性と可動性のバランスを意識する

関節には 「安定性が求められる関節」 と 「可動性が求められる関節」 があります。

• 安定性を高めるべき部位:膝・腰・足首

• 可動性を高めるべき部位:股関節・肩

安定性の向上には スクワットや体幹トレーニング、可動性の向上には ストレッチや関節の可動域を意識した運動 を取り入れると効果的です。

3. モビリティ(可動性)とスタビリティ(安定性)を両立させる

柔軟性があるだけでは運動パフォーマンスは向上しませんし、逆に硬すぎると無理な動作でケガをしやすくなります。 可動域を確保しつつ、安定性を高めるトレーニングを並行して行うこと が大切です。

 

⸻ 施術と運動の組み合わせで効果を最大化

整骨院での施術と運動を組み合わせることで、より効果的に健康を維持できます。

施術の主な目的:

• 可動域の改善(筋肉・皮膚・関節へのアプローチ)

• 安定性の向上(使えていない筋肉の活性化、EMSなど)

推奨される運動の流れ:

1. 仰向けでの運動 → 2. 四つ這いの運動 → 3. 立った状態での運動

この順番は 赤ちゃんの成長過程と同じ であり、無理なく身体機能を高めるのに役立ちます。

 

⸻ まとめ 運動は「何を」「どのように」行うかが重要です。 適切な運動と施術を組み合わせ、健康を維持・向上させていきましょう。

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