結合組織に着目したアプローチの重要性

2025年09月18日

結合組織に着目したアプローチの重要性

神奈川県横浜市金沢区 金沢文庫駅東口の接骨院 整体院 アクティブレスト整骨院です。

身体の不調を考えるとき、「筋肉の硬さ」「骨格の歪み」に注目されがちですが、靭帯や腱の働きも同じくらい大切です。

腱や靭帯は生きた組織であり、外部からの力学的な刺激に応じて変化します。2006年に Wang が発表したレビューでは、腱の構造や機械的性質、細胞の応答の仕組みが整理され、臨床的アプローチの基盤となる知見が示されています(Wang, 2006)。

腱の階層構造

腱は、コラーゲン繊維 → 線維束(fascicle) → 細胞(腱細胞)という多段階の構造で成り立っています。この仕組みは単なる強度を与えるだけでなく、「しなやかさ」と「耐久性」を同時に確保しています。

この階層性に乱れが生じると、組織は硬くなり、滑らかな動きを失い、痛みの一因となります。

機械的特性と負荷

腱の持つ力学的特性には
• 引張強度(耐える力)
• 弾性(元に戻る力)
• 粘弾性(時間による変形の性質)

があります。

例えば、ランニングで繰り返し加わる衝撃や、長時間のデスクワークでの静的姿勢は、それぞれ異なる形で腱や靭帯に負担を蓄積させます。

細胞レベルでの反応

腱細胞は「力学的な刺激を検知して応答する」働きを持っています。適度なストレッチや運動はコラーゲンの合成を促しますが、過剰な負荷やアンバランスな刺激は炎症や変性につながることが報告されています。

時間に依存する現象

腱の挙動には「時間」が大きく関わります。
• 同じ力をかけ続けると徐々に伸びる(クリープ)
• 同じ姿勢を保持すると必要な力が減る(ストレスリラクゼーション)
• 負荷を取り除いたあとの戻り具合(リカバリー)

これらを理解せずに強い刺激を一気に加えると、むしろ組織を痛めるリスクが高まります。

当院の実践

アクティブレスト整骨院では、次の観点を重視しています。
• 滑走性の改善:腱や靭帯が関節運動に伴ってスムーズに動けるかを評価
• 負荷のデザイン:強度・頻度・時間を調整し、組織が応答しやすい刺激を与える
• 生活習慣との連動:仕事やスポーツなど、実際の生活環境に即したアドバイスを行う

腱や靭帯は「休ませるだけ」でも「動かしすぎ」でも不調を招きます。根拠あるアプローチで最適なバランスを見つけることが重要です。

参考文献
• Wang JH-C. Mechanobiology of tendon. Journal of Biomechanics. 2006;39(9):1563–1582.

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